風に恋して:番外編
「ごめんなさい。私のせいで、あなたたちを苦しめることになってしまった」
「マリナ様……」
リアがマリナの手をギュッと握る。
「セストに全部聞いたのよ。聞き出した、と言った方が正しいかしら」
マリナは思い出して笑った。セストもなかなか粘っていたけれど、引かないマリナに結局すべてを話してくれた。
「リアが1年半も私に会いに来ないのは変だわ。本当に体調が悪くて静養するのだとしても、私と同じこの場所でさせる。そうでしょう?」
リアは頻繁にマリナに会いに来てくれていた。それがパッタリ姿を見せなくなって、代わりに担当になったイヴァンに聞けば、マーレで静養していると言われた。
変だとは思っていたけれど、自分の体調も良くなかった時期でセストにも誤魔化されたまま……胸にしこりを抱えたまま、時は過ぎてしまった。
「エンツォがオビディオ様の子だということは知っていたの。オビディオ様もお姉様も何も言わなかったわ。だから私も黙っていた」
彼らは自分を愛してくれていた。気を、遣い過ぎるほどに。そしておそらく罪悪感を持っていたのだろう。マリナも2人に残酷な夢を与えてしまったのかもしれないという、罪の意識があった。
「でも、カリスト様があんなにひどい仕打ちをされていたなんて知らなくて……」
ヒメナの苦しみもエンツォの苦しみも、何一つわかっていなかった。オビディオがマリナに伝わらないようにしていたのかもしれないけれど、気づけなかった自分に非がある。
「私のわがままが、みんなを傷つけた」
そう、それはマリナのわがままだった。
罪深き夢。
いけないことだった。たとえ自分たちが痛みを抱えていたとしても、それを次の世代へと残すことは許されなかったのに――
「マリナ様……」
リアがマリナの手をギュッと握る。
「セストに全部聞いたのよ。聞き出した、と言った方が正しいかしら」
マリナは思い出して笑った。セストもなかなか粘っていたけれど、引かないマリナに結局すべてを話してくれた。
「リアが1年半も私に会いに来ないのは変だわ。本当に体調が悪くて静養するのだとしても、私と同じこの場所でさせる。そうでしょう?」
リアは頻繁にマリナに会いに来てくれていた。それがパッタリ姿を見せなくなって、代わりに担当になったイヴァンに聞けば、マーレで静養していると言われた。
変だとは思っていたけれど、自分の体調も良くなかった時期でセストにも誤魔化されたまま……胸にしこりを抱えたまま、時は過ぎてしまった。
「エンツォがオビディオ様の子だということは知っていたの。オビディオ様もお姉様も何も言わなかったわ。だから私も黙っていた」
彼らは自分を愛してくれていた。気を、遣い過ぎるほどに。そしておそらく罪悪感を持っていたのだろう。マリナも2人に残酷な夢を与えてしまったのかもしれないという、罪の意識があった。
「でも、カリスト様があんなにひどい仕打ちをされていたなんて知らなくて……」
ヒメナの苦しみもエンツォの苦しみも、何一つわかっていなかった。オビディオがマリナに伝わらないようにしていたのかもしれないけれど、気づけなかった自分に非がある。
「私のわがままが、みんなを傷つけた」
そう、それはマリナのわがままだった。
罪深き夢。
いけないことだった。たとえ自分たちが痛みを抱えていたとしても、それを次の世代へと残すことは許されなかったのに――