【完】まりあ ~人魚姫の涙~


「麗華…」




「じゃぁまた、裕也に催眠術をかけてあげる。…今までの事は全て忘れましょう」




麗華の言葉を聞いた瞬間、すぐに瞳を閉じた。




「こんな事をして俺を縛り付けても、心まではお前にやれない」




「それでもいいの。…あなたが私の傍にいてくれるのなら、たとえ抜け殻だって私は幸せなのよ…」




きっと、何を言っても無駄なんだろうな---




そう思い、後ろ手に隠しているナイフをギュッと握った。


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