はやく俺を、好きになれ。
『来年は彼氏と来たいなぁ』
真優はそう呟いた。
『浮き輪に乗って滑るカップル限定のヤツがあったの!乗りたかったけど綾ちゃんとじゃ無理だから諦めたんだぁ……』
『あの係員も見る目がないねえ。どっからどう見ても、アタシ等はカップルに見えるだろうに』
『どっからどう見てもただの友達だよ〜っ!』
『本当のカップルになればいい。愛に性別なんて関係ないよ』
『ええ〜…真優男の子が良い…』
『ならアタシが男になってやろうじゃないか。これでも葉の姉だからねえ。まゆぽん好みのイケメンになるに違いない』
『え!?綾ちゃん男の子になれるの!?』
綾と真優の変な会話を聞きながら考える。来年真優は俺とじゃなく“彼氏”と行くらしい。
しかし現在“彼氏”の枠は空欄。俺にとっては又とないチャンスだ。この上ないくらい風向きが良い。
今真優を掴まえねえとまじで俺に未来はないのかもしれない。
「………なぁ」
ならやってやろうじゃねえの、そのギャップ作戦とやらを。
真優はそう呟いた。
『浮き輪に乗って滑るカップル限定のヤツがあったの!乗りたかったけど綾ちゃんとじゃ無理だから諦めたんだぁ……』
『あの係員も見る目がないねえ。どっからどう見ても、アタシ等はカップルに見えるだろうに』
『どっからどう見てもただの友達だよ〜っ!』
『本当のカップルになればいい。愛に性別なんて関係ないよ』
『ええ〜…真優男の子が良い…』
『ならアタシが男になってやろうじゃないか。これでも葉の姉だからねえ。まゆぽん好みのイケメンになるに違いない』
『え!?綾ちゃん男の子になれるの!?』
綾と真優の変な会話を聞きながら考える。来年真優は俺とじゃなく“彼氏”と行くらしい。
しかし現在“彼氏”の枠は空欄。俺にとっては又とないチャンスだ。この上ないくらい風向きが良い。
今真優を掴まえねえとまじで俺に未来はないのかもしれない。
「………なぁ」
ならやってやろうじゃねえの、そのギャップ作戦とやらを。