だから、恋なんて。

緑の術衣を着たドクター達にベッドがひかれてくる。

帽子は取っているが、マスクはそのままのため誰が誰だかわからない。

「こっちにお願いします」

師長がベッドを誘導しながら近づいてきて、どうやらあのチャラ医者はいないことがわかったけれど、今はそんなことどうでもいい。

多分、患者さんの家族に術中経過について説明しているのだろう。


「今井さん、わかりますか?ちょっと機械つけますね」

「今井さん、痛むところはありませんか?」

「O2は五リットルで」

「はい」

「輸液少し負荷かけます」

「はい」

次々と出される指示に答えながら、モニター類を装着してバイタルチェックをする。
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