だから、恋なんて。

そう考えれば、女らしいとかじゃなくてそのままの自分を認めてくれる人が本当に自分を理解してくれているということ。

私もこの歳まで結婚もせずにきちゃったけど、それはもうしょうがないことだとおもうんだけれど。

う~ん、でもしょうがないって言い訳してる気分にもなってくる。

「あ、やっぱり特に大きな意味はないみたいですけどね。なんかその人に対してコンプレックスがあるとか…なんですかね」

榊はすでに食べ終わり、携帯を片手で操作しながら呟く。

「なんの話?」

「だから、青見先生が夢に出てくるっていう意味ですよ。ネットでサラッと見てみましたけど、潜在意識で好きとかっていうのじゃないみたいですね」

「…勝手に分析しないでよ」

「やっぱり逆にコンプレックスとかがある場合とか…心当たりあります?」


…青見先生にコンプレックス?

コンプレックスもなにも、よく知らない相手。

プライベートなことは全く知らなくて、かろうじて独身ということだけは知ってるけど、年齢さえもあやふやだし。

そんな相手にコンプレックスを抱くことなんてあるのだろうか。

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