だから、恋なんて。
「まぁ、なんとなくわかりますよ」
優雅にお茶をすすりながら頷く榊。
うどんと格闘中の私はこれといって返事をかえすわけでもない。
「あの先生、ちょっと無駄に色気だしてますもんね」
言って、食器を片づけだす榊の腕を思わずつかむ。
「なに、色気って。そんなの出された?」
およそ職場とは関係ない単語にせっかく飲み込んだうどんも出てきそうになる。
「や、だから、自然と出てるのかわざとなのかはわかりませんけど、なんか無駄に色っぽくないです?若い子達も言ってますよ」
え、そうなの?
そんなの一切感じたことないような気がするけど。
それって私は対象外だから出してないってオチとかじゃ…。