だから、恋なんて。

日に焼けた直人さんは、すでに赤いを通り越してうす黒くなった顔を綻ばせる。

「一日飲み忘れたら、もう面倒になったみたいで。だから、今はもう自然に任せてるってかんじです!」

「はぁ…」

いや、だから、そんなこと告白されても、ねぇ……。

どんな顔して千鶴と直人さんを見たらいいのかわからなくなってふっと視線を逸らすと、部屋の隅に置かれたままの千鶴の鞄とセクシー下着のショップバックが目に入って慌てて手に持ったグラスをあおる。

「は~い、できたよー……ん?美咲、結構飲んだの?だいぶ顔赤いけど」

両手にお皿を持った千鶴がテーブルに料理を置きながら顔をのぞきこんでくる。

だから、あなたの旦那様があれこれ報告してくるからでしょうが。

「大丈夫、そんなに酔ってない」

「美咲さんはちゃんと僕が送り届けるんで、もっと酔ってもいいよ?」

「えー……今日は呼ばれる予定は……」

「ないね」

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