だから、恋なんて。
これまた想定外のことに、私よりは断然背が高くて広い胸の中に、抵抗する間もなくすぽっと納まってしまう。
突然のことに、夜勤明けの反射神経では対応できない。
「ちょっ…」
「大丈夫。今日は午後からオペなだけだから。外来なんてする予定なら、こんなとこに呼び出してないよ」
私を抱きすくめるように折られた医者の身体。
その俯いた顔の、ちょうど唇が私の耳元。
ヤバい…これって、さっきの再現的…な?
いや、さっきよりも状況はマズイ気が…だって、今はアイツの腕の中に私が収まっているわけで……だって、私夜勤明けでお風呂入ってないし、臭いし……。