だから、恋なんて。
「……それがわかんないから千鶴にメールしたんじゃない」
バタンっとドアが閉まってからしばらく考えて、一人で「えっ?どういう事?」って突っ込んじゃったよ、私。
だって、それで、えーっと、どうすればいいの?私。ってなるでしょ、あの状況じゃ。
だって、一目惚れだって言われて、ぎゅって抱きしめられて……で?
どうしてその先の言葉を言ってくれないかなぁっ?
ほら、「付き合おう」とか「付き合ってください」とか「付き合う?」とか、あるじゃない?
明確な言葉を言われずに、適度にドキドキさせられて、大人しく家に帰って眠れるはずもなく。
「ん、まぁ、そういうコトですよね?」
モグモグと口を動かしながら、雫が千鶴に同意を求める。
「ん~、そうだろうね」
同じくモグモグとランチプレートを平らげながら、千鶴がウンウンと頷く。