空色ホイッスル
「かもな……でも、あんなみんなに調子に乗ったこともう言わないから」
“今日の試合、俺に『全部』アシストして”なんて、
あの試合が始まる前のロッカールームで自分が本当に言ったのか疑いたくなる。
でも今日の試合は満足のプレーができたし、
彼女に見せつけて、あれが俺のプレーだって知ってもらえたらそれで十分。
「みんなびっくりしてたけど、別に調子に乗ってるとは思わないだろ。
チームに貢献して結果だって残せたし、きっと誰も何も言わない……」
その後も七瀬は何か言ってたのは分かったけど、俺には全然聞こえなかった。
なぜなら俺の視界の中に彼女の存在が入ったから。
目に移った彼女はベンチで試合の後片付けをしていて、そろそろロッカールームに戻るような感じだった。