空色ホイッスル



「かもな……でも、あんなみんなに調子に乗ったこともう言わないから」



“今日の試合、俺に『全部』アシストして”なんて、



あの試合が始まる前のロッカールームで自分が本当に言ったのか疑いたくなる。



でも今日の試合は満足のプレーができたし、



彼女に見せつけて、あれが俺のプレーだって知ってもらえたらそれで十分。



「みんなびっくりしてたけど、別に調子に乗ってるとは思わないだろ。



チームに貢献して結果だって残せたし、きっと誰も何も言わない……」



その後も七瀬は何か言ってたのは分かったけど、俺には全然聞こえなかった。



なぜなら俺の視界の中に彼女の存在が入ったから。



目に移った彼女はベンチで試合の後片付けをしていて、そろそろロッカールームに戻るような感じだった。






< 19 / 450 >

この作品をシェア

pagetop