空色ホイッスル



「もしもし、芽衣?俺、一ノ瀬圭馬だけど。



って、声震わせて電話に出んなよ。びっくりすんじゃん!」



電話越しでクスクス笑う一ノ瀬くん。



電話での一ノ瀬くんの声は今日会ったときよりも低い感じがして、また新しく彼のことを知れた気がする。



「ごめん、一ノ瀬くんだと思ってたけど、もし違う人だったらどうしようって思って!



あ!みんなの所に戻ってから大丈夫だった?先生に怒られたりしなかった?」



私は一ノ瀬くんに今のドキドキしている気持ちがバレてしまわないように



頭に浮かんだことをそのまま言葉にして一ノ瀬くんに聞いてみた。



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