空色ホイッスル



「あーそれね!ロッカールームに戻ったら


当たり前のように空っぽで、俺の荷物すらなくて



外に出たら、みんなして怒ってた。



それで学校に着いたらひたすら後輩と一緒に試合で持ってた物の荷物運びと片付け!」



大したことじゃないよと彼は笑いながらそう言っていた。



「そうだったんだ。ごめんね、私全然気を遣えなかった」



頭の中は一ノ瀬くんが会いにきてくれて嬉しかったことと



疑ってた罪悪感のことしか考えられなかった。



試合終わってからだって、結構時間経ってたのに。



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