君の存在が笑顔になる
「えっとね、公園の小さいおうちに隠れてたよ」


「公園かー。そうだ!キリンのある公園にする?」


千太郎が提案した公園はキリンの滑り台のある少し大きな公園で、家から少し遠いところにあった。


「うん、そこに行こう!今日行こう!」


決断したら、すぐ実行だ。

大きくなってもその実行力は変わってない。


その日、家に帰って、おやつを食べてから行くことにした。


お母さんに見つからないように私は家にあったポッキーをカバンにそっとしまった。


そして


「行って来まーす」


「桜香、どこ行くの?」


「せんくんちー」


「そう、行ってらっしゃい」
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