山神様にお願い
ぐっと詰まった。実際、私はそんな計画をたてていたのだから。
「だからブラは隠しておこうと思ってね。上半身裸で帰れないだろ?」
「ひ・・・酷いです~!」
シャツを破いた上、ブラ隠しまで計画的だったとは!くうう!
私はまた浮かんでくる涙を拳で拭う。今日はほとんど化粧もしてなかったけど、きっと真っ赤で酷い顔だろう。
にやにやと心底嬉しそうに、店長が笑った。
「うーん、可愛いなあ、シカ坊。やっと抱けて、俺がそのままで逃がすと思う?」
・・・は?
耳が捉えた不穏な言葉に、私の全身にトリハダがたつ。
「・・・え。まだ・・・ま、まだ何かあるんですか!?」
よっこらしょ、店長が起き上がって、立膝をして背中を壁につける。その寛いだ格好でニコニコと笑って言った。
「次は正常位で抱きたいんだよねー。シカのイく顔、ちゃんと見たいからさ~」
ひょええええええええ~っ!!
私は断固として首をブンブンと振った。
「ダメです!いけません!お断りします!!」
「・・・即答だなあ。さっきは逃げなかったのに、どうした?」