山神様にお願い


 ・・・・・まーじーでー!!私はブンブンと首を振る。

「ダメです!お腹空きましたし、脚がもう動きません!」

 私の上、唇から数センチの位置で店長が微笑む。

「シカは動かなくていいよ。ご飯なら、注文してあるから食べながら寝そべれば?」

 無理無理無理無理~っ!!!何言ってんの、この人~!

「結構です~!!」

 そう叫ぶと、あははは~と軽やかに笑いながら店長が横に退いた。

「仕方ないな。見たかった顔は見れたし、良しとしとこう」

 ・・・・・はああああ~・・・・あ、危なかった。寝起きにまたどピンクの世界へ連行されるところだった・・・そ、それは流石に勘弁だわ~・・。

 朝食を注文したというのは本当だったらしく、しばらくしてルームサービスが運ばれてきた。

 店長は起きてからシャワーを浴びたらしくてまだ黒髪が湿っている。綺麗な体からは石鹸の香りがして、私はそれをいいなあと思いながら眺めていた。

 店長は椅子にどっかりと座って、既に朝食を食べだしている。

「ん、うまい。シカも食えよ。もうちょっと肉あってもいいと思うよ、シカ坊にはさ」

 私はベッドからよろよろと降りながら、口を膨らませる。

「主に胸に関しての要望ですか、それは?」

 にんまりと嬉しそうに店長が笑った。

「いんや。俺は個人的好みでいえば、小さめの方が好きだね。大きいと、こっちの手も疲れるからね~」


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