山神様にお願い


「店長!」

「はーいー?」

「こっち見てください!そしてちゃんと説明お願いします!」

 スーパーで買い物をして私の部屋に戻ったあと、冷蔵庫に食材をしまってから、おもむろに私は腰に手をあてて店長を睨みつけた。

「いやん、シカ坊もしかして怒ってる~?」

 ・・・・・・・いやんって・・・・。ガックリ。意気込んでいた分、強烈な疲れを感じて思わず座り込む。

 いやんって言ったわ、この人。・・・・オトナのくせに。うおおおお~どうしたら真面目に話しをもっていけるだろうか!

「おや、大丈夫?」

「大丈夫ではないです!でも話して下さい」

「何を?」

「・・・阪上君に会いに行ったんですか?」

「うん」

 アッサリ。軽やかにそう頷いて、それが?みたいな目でこっちを見る。私はくらくらと眩暈が発生して、片手で額を抑えた。

「ええと・・・あの子に何て言ったんですか?どうしてそんなことに?どうして私に言ってくれなかったんですか!」

 店長は勝手に私のベッドに寝転がって、その長い体を思いっきり伸ばす。そして横向きに転がって、私を見ながらたら~っと言った。


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