失望巡りて世界は廻る

だけど別れは必然で。

突如として現れた霧が4番目の体を包み込む。


ふと離れる温もりに、顔をあげ目を合わせた4番目は言葉を紡ぐ。



「僕は世界に【失望】する」

「ああ、それでこそだ」



優しく笑うマスターの声が、耳にひっついて離れない。


心地よいコーヒーの匂いと、マスターの笑顔が。これでもかと侵食してくるものだから。



ああ、忘れたくないなと。




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