何でもない言の葉





あの日の月は何を見ていたのだろう。

色の失せたこの世界を見下ろして、狼狽えるしかできない俺を嗤っただろうか。

絵筆を置いた神と杯を鳴らして、俺を肴に昔話に花を咲かせたのだろうか。





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