何でもない言の葉
距離





なんで気づけなかった?

滲んだ本音を掬えなかった?

塗り固められた嘘は黒く、捩じ伏せられた悲鳴は赤い。

伸ばした腕はいつの間にかできていたお前との距離を測れず、無様に空を切った。





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