武士道セブンティーン!!

ズキズキと痛む頭に眉を寄せながら、ブスッとした表情で永倉を睨む。

「だから、何なんですか長州って。回しモンって何?あたしただの高校生なんですけど」

「テメェこそ“こうこうせい” ってなんだ。意味分かんねぇ事抜かしてんじゃねぇぞ」

正直に話しやがれ、と土方に睨まれる。

残念ながら、そんなもんで怖じ気つくほと人間が弱く作られていない。
逆にド真剣な奴を見ると噴き出してしまうのが常だ。

「知らないって言ってんでしょう。話すことなどありません。嘘だと思うなら、煮るなり焼くなりお好きにどうぞ」

憮然とした顔でそっぽを向いたあたしに、土方はそうか、と呟いた。

「ならば斬る」

< 34 / 337 >

この作品をシェア

pagetop