二重人格神様~金と碧の王~



「うっ、おもっ」


フェイランさんに頼まれた資料を抱え部屋を出て、私は海鈴さんの執務室に向かった。


前々から、何回も持っていったことはあるけれど、重いし海鈴さんの執務室まではかなりの距離があり結構辛かったりする。



フェイランさん、男のくせに、重いと、めんどくさいと私に押し付けるんだから。



今回は、グレン君を許してもらったから私も多目に見てあげるけど、次は絶対に断ってやる。



なんて考えながら、廊下を歩いていれば目の前に数人の人影が見えた。


1人の目の前に数人が膝まつき1人の男を見上げている。後ろからでも、わかる。白と黒にはっきりと別れた服装。あれは…


「アレス?」



背中越しに声をかけると、アレスは私の姿をみるなり、あわてて頭をさげ、それにつられるように他の者も頭を下げた。



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