二重人格神様~金と碧の王~



「参ったわ。こんな話されるなら、声をかけるんじゃなかったわ」


「どういう意味、ですか?」


「そのままよ。その話は秘密のことなの」


そう言うと、首を傾げるより早く私の腕をつかみ、物陰に隠れる。


「フェイランさん?」


「いい?これは、絶対に秘密よ」

「あ、は、はい」


「確かに、小鳥ちゃんの言う通り、彼…海鈴様は二重人格なの。彼の中にもうひとりの彼がいるの。名前はグレン」

「…はい」


「その、理由は…私からは、言えないけれど、あの、グレン様も海鈴様なの。ただね、海鈴様が表にいるとき、グレン様はその光景をみれるけど、グレン様が表の時は、海鈴様はなにも分からない。存在はお互い知っているけれど、相容れない存在」



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