二重人格神様~金と碧の王~
だが、今までのシャカの行動を考えると、娘と言われやはり納得できた。
「…なんだよ…それっ…くそっ!!」
ドンっ、力任せに壁を叩く。ミシッと壁にめり込んだ壁から破片が床に散らばっていく。
浮かんできたのは、いのりを守れなかった悔しさ、そして自身の愚かさと弱さ。
同時に腕から消えたその温もりにグレンの心は疾走感があふれていく。
「いの…りっ」
らしくない。グレンの金色の瞳からは数的の涙が零れた。崩れ落ち、そのまま声を抑えなくグレン。
「…グレン…様…」
その後ろ姿を、シャカと共に現れた男は黙って見つめていた。
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