二重人格神様~金と碧の王~


「綺麗…だな」

「うん、でも、いのりの方が綺麗だよ」

「え?」

思わず出た言葉に、答えるかのような台詞に背後を振り替えれば、海鈴さんの姿。



ま、また、きたの!?


一歩下がり、彼を睨むと彼は不思議そうに首をかしげる。


「どうしたんだい?いのり」


「あ…」

今朝とは違いブルーの綺麗な瞳。


「海鈴さん?」

「そうだけど?なに、悪い奴にでも見えた?」


「そんなことを…ないです」


しまった。つい、あの彼に見えてしまった。けさのこともあるから、つい。

"ごめんなさい"と、言うと海鈴さんはクスリと笑った。








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