二重人格神様~金と碧の王~


「どうする?落とす?それなら、今夜に…」

「フェイラン」


「…え?」


言葉を遮った海鈴にフェイランは眉間に皺をよせる。


「まさか、甘やかすの?海鈴様は甘いのよ!優しすぎるのよ!そんなんだから、グレン様を抑えられないのよ!この牢獄に引け目を感じているからでしょう!?」


いい終わった瞬間、フェイランは"しまった"と、口元を抑えた


「あ、ごめん…言い過ぎた…」


「いいよ…事実、僕は彼らを冥界には落とせない」


「…けど」


「大丈夫だよ。フェイラン」

「え?」


「僕は決めたんだ」


"なにを?"と、フェイランは返す。


「いのりに、僕も全部はなす」




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