二重人格神様~金と碧の王~



全部?なにが、全部なのか。意味がよくわからなく、フェイランは首を傾げた。


その仕草をみていた、海鈴はフッと鼻で笑い言う。



「僕の過去。フェイランが話してない、グレンのこと。それと、ルーテルのこと」


「…いいの、それで」


「いいさ。そして、いのりがそれを受け入れてくれるのなら、僕は彼女を…本物の花嫁にするつもり」


大きく目を見開くフェイランに海鈴は続ける。


「昨日、自分の思いに気付いたよ。僕は彼女が好きなんだと。腕に抱いた瞬間、この子を守るのは僕だって、思った」


「海鈴さま…」


「だから、かならず、彼女を守る。彼らから」



その瞳にまよいはなく、滅多にみないその瞳にフェイランはため息をはきながら納得した。



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