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しかし、どう考えても目の前の青年とあのキールの共通点は掴めない。



「そうだ、クロウはこの街に詳しいの?できれば案内とかして欲しいなあ」



……どうやら人に追われてる感じも無さそうだし、な。



「そんなに詳しいって程でも無いけど、知ってる範囲でならそのうち案内してやるよ」

「本当?やった!」


こんなボロボロの廃屋の中で、人なつこいラファエルと俺は短時間ですっかり打ち解けてしまった。

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