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本来の目的も忘れ、長々と下らない話で盛り上がってしまった。

気付けば外はもう薄暗くなり始めていた。



「……あぁ、もうこんな時間か」

「ごめんね引き留めちゃって。こんな所まで来たって事は、何か目的があったんでしょ?」

「いや、どうせ今日は収穫ナシだ。気にすんなって」



破れたソファーから立ち上がり、軽く右手を上げた。


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