<短編>夢への片道切符
飴玉
細い路地にある古びた崩壊寸前のビル3階の喫茶店で飲むコーヒーは水っぽく、正直おいしくない。

しかしながら、毎日その水っぽくお世辞でもおいしいとは言えないコーヒーをここに飲みにくる人たちが居る。

何故だろう。

どうしておいしくもないコーヒーを人はわざわざ飲みに来るのだろう。

彼らは何を求めてこの古びた崩壊寸前の小汚い喫茶店に足を運ぶのだろう。
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