<短編>夢への片道切符
その客は緑のベレー帽をかぶった60歳位の老人だった。
「すいません、コーヒーをひとつ、そしていつものをください」
いつもの・・・いつものってなんだろう。
私はその老人が席につくのを見て話を聞きに行った。
「すいません、この店の常連さんですか。」
私は聞いてみた。老人は一瞬見知らぬ女性に声をかけられびっくりしていた。
「まぁ、そうですね。こことはもう30年来の付き合いになりますかね。」
私はびっくりした、私はこの街に18年もいるのにこのカフェの存在を知らなかった。
この街は大きくもないし、私はすべてを知り尽くしていると思っていたのに。
「お嬢ちゃんここには初めてかい」老人はゆっくりとした口調で私に喋りかけてきた。
とりあえず私は老人の前の席に腰をおろした。
「さっき、雨がひどくて・・・気がついたらこの路地にきていてとりあえず入ってみたんです。なんか体が勝手に動いて・・・」
私、なに自分のこと語っているのだろう、老人の話が聞きたいのに。
「すいません、コーヒーをひとつ、そしていつものをください」
いつもの・・・いつものってなんだろう。
私はその老人が席につくのを見て話を聞きに行った。
「すいません、この店の常連さんですか。」
私は聞いてみた。老人は一瞬見知らぬ女性に声をかけられびっくりしていた。
「まぁ、そうですね。こことはもう30年来の付き合いになりますかね。」
私はびっくりした、私はこの街に18年もいるのにこのカフェの存在を知らなかった。
この街は大きくもないし、私はすべてを知り尽くしていると思っていたのに。
「お嬢ちゃんここには初めてかい」老人はゆっくりとした口調で私に喋りかけてきた。
とりあえず私は老人の前の席に腰をおろした。
「さっき、雨がひどくて・・・気がついたらこの路地にきていてとりあえず入ってみたんです。なんか体が勝手に動いて・・・」
私、なに自分のこと語っているのだろう、老人の話が聞きたいのに。