恐怖短編集
「実は今のは俺の中の記憶の一部なんだ、それをリアルに再現した」


自信たっぷりに言う茂の言葉を合図に、今まで"出る"と噂されいた森がパァと消え、360度画面で出来た部屋が現れる。


東夜は「そういう事か」と呟き、重い足を引きずるようにして立ち上がる。


「あぁ、俺の父親は医者であり科学者でありプログラマーでもある」


やっと思い出した。


そういえば茂は何かにつけて父親の名前を出していた事がある。


カッコつけてタバコを吸いながら父親の話をするので東夜達も妙に感じていた事はある。


「親父がなんだってんだよ、てめぇはどうなんだ」


孝が珍しく喧嘩口調になる。


「俺はもちろん父親と同じさ」


その言葉に東夜はニヤリと笑い「何だっけ? 変態であり鬼畜でありロリコンでもあるんだったか?」と返す。
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