恐怖短編集
孝は思わず大声で笑い出してしまった。


茂は軽く舌打し、「俺に逆らうのか」と眉を寄せる。


「逆らうもクソもあるかよ」


「お前はいつもそうだ。俺が一番でないといけないのにそれを横取りしようとする」


「はぁ?」


「お前の事が前から気に食わなかったんだよ! だから、お前の妹だって憎かった」


なんだよそれ。


そんなのただの逆恨みじゃねぇか。


「病院を放火するほどの理由になるのかよ」


「もちろん。親父の名誉を守るため」



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