恐怖短編集
祐樹と一緒にいると、経験したことのあるどれもが『始めて』になり、新鮮な気持ちを取り戻した。


もっと、ずっと一緒にいたい。


その気持ちとは裏腹に、祐樹は私と手を繋ごうとさえしなかった。


妹だから?


私は、ずっと自分が妹を演じていたことを、始めて強く後悔した。


きっと、祐樹にとってそれ以上の存在にはならないんだ。


私は、こんなにも好きなのに。
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