*ミーくんの好きなひと*
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「西野さん、ちょっといい?」
体育の授業が終わって更衣室に向かってる途中だった。
私の名前を呼んだのは、隣のクラスの背の高い男子。
「なに?」
立ち止まって見上げると、彼は頬を赤らめて周りを見回した。
「ここじゃちょっと……」
「萌、あたしら先に行ってるから」
気を利かせたノゾミとマキが、彼を観察するように眺めながら歩いていった。
「で、なに?」
早く着替えたいんだけどなぁ。
そう思いながら、正面でもじもじしている彼を見上げる。
サッカー部のレギュラーな上にわりと整った顔立ちをしていて、女子から人気がある男子だ。
その彼が耳まで赤く染めて、ぺこりと頭を垂れた。