朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~
「は…い、倉橋、蜜です」
いつも、哲…さんには、お世話になっております。
私は大人しく、きちんと。
頭を下げた。
まあ…帰ってからもお世話になってるけど。
朝なんかめちゃくちゃお世話になってるんだけど。
ああ、せめて顔も手も前髪も、トイレットペーパーでもいいから拭いてくれば良かったなあ。
「こちらこそ、哲也がお世話になりました」
深々と頭を下げられた事に、私はわずかに慌て、ふいにオバサ…いや、哲のお母さんに、手を握られた。
ほんとうに手を洗っておいて良かった。
卒倒させるところだった。
…っていうか、哲………?
あなたの名前……って…哲也、だったんだっけ…?