朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~


指は、うまく動かなかった。

やっぱり冷えすぎたのか、骨が軋む。



“好き”だと、何がいけないんだっけ?

私が哲を好きだと、どうして駄目なんだっけ?



…あぁ…雪音ちゃんか。

そうだよね、私が居たら、雪音ちゃんとうまく行かない、って思ったのは。


私が、哲を好きだからだ。



哲が私を好……いや、ない。
哲は、そうじゃない。

……………と、いいな?




気温は、0度以上はあるはず。
凍死は、きっとしない。

天気予報の最低気温は、4度だった。


汗をかいた気化熱と、風のせいで、体感が冷たいだけだ。


感覚はないけれど、取り落とさないようにゆっくりと。

“着信制限無し”に、チェックを、入れた。



かかってきたら、ちゃんと出よう。


私、無くす為でもいいから。


哲に、会いたい。




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