てのひらを、ぎゅっと。
どれくらい見つめあっていただろうか。
「………こうちゃん…」
先に沈黙を破ったのは私のほうだった。
「あの、ね………」
「うん?」
今でも私を見つめる瞳はすごく優しい。
あんな傷つけかたをしたのに、たくさん酷いことを言ったのに。
こうちゃんは変わらず優しいの。
「彼女さん………できたんだね……」
「あぁ……」
私の問いかけに、鼻をかきながら照れくさそうに頷くこうちゃん。
彼女ができたということを否定しなかったこうちゃんに少し傷つきながらも、私は笑顔を作った。