魅惑のハニーリップ
 お願いって?
 どういう内容だろうと考えていたら、千秋が苦笑いで続きを話し始めた。

「あのさぁ……遥、そのお店、一緒にやってくれないかな?」

 言われてる意味がわからずに、頭の上にクエスチョンマークがいくつも並ぶ。
 今、千秋は“一緒にやってくれ”……と言ったの?

「それって、私にお店で働かないかってこと?」

「うん、店先に立つだけじゃなくて、スタッフとしていろいろ参加して欲しいの。仕入れる商品のこともそうだし、ディスプレイとかいろいろ」

「えぇ~! な、なんで私なの?」

「だって……新しいお店に私とバイトの子だけにされても不安なんだよ。会社からアドバイザーの人もちょこちょこ見にはくるけど、そんなの最初だけだから。信頼できて相談できる人に傍にいてほしいの」

「いやでも……私、そういうのやったことないよ?」

「遥は昔からアクセに興味あったでしょ。だから私と話も合った」

 たしかにそれはそうだけども。
 アクセサリーや雑貨には興味があるし、決して嫌いではない。
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