魅惑のハニーリップ
「俺の花嫁さん、すっげー綺麗だろ?」

 恭哉くんは得意げに佐那子さんの美しさを自慢しながら、いつものキラースマイルを見せた。
 だけど今日の恭哉くんの笑顔だって、特別綺麗に輝いてる。

「恭哉、ヒマなんだったら、写真撮ってくれない? 三人で写りたいの」

 佐那子さんが恭哉くんにそう頼んでくれた。

「いいけど、俺も後で一緒に写りたい! 遥ちゃん、スマホ貸して? 俺が撮るよ」

 恭哉くんは上機嫌で私からスマホを奪い取り、佐那子さんの隣りに並ぶように促す。
 佐那子さんを真ん中に挟んで、優子と私と三人で記念撮影をした。

 私なんて、佐那子さんの隣に並んだらすごくみすぼらしく霞んじゃうけれど、綺麗な佐那子さんの隣りで一緒に写真に写れるのはうれしい。

 恭哉くんがパシャパシャと何枚か撮ってくれて、そのあとカメラマン役を交代し、スマホにたくさんの思い出を収めた。

「佐那子さん、式も披露宴もたくさん写真撮りますからね!」

 優子が意気揚々と楽しそうに佐那子さんに宣言する。

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