魅惑のハニーリップ
「遥ちゃん、アドレスとか教えてよ。連絡先交換しよ」
「あぁ……はい」
和久井さんは同じ会社の人で、宇田さんの後輩にあたる人だ。
悪い印象なんてひとつもないから、なすがままに連絡先を教えてしまった。
宇田さんの見ている目の前で……
飲み会がお開きになって外に出ると、宇田さんがタクシーを呼び止めてくれた。
「俺は女の子たちを送っていくから、お前らは適当に帰れ」
和久井さんと佐藤さんにぶっきらぼうにそう伝え、宇田さんは私と優子をタクシーの車内へ誘導する。
佐藤さんが優子を送っていく、と言ってる声が聞こえたけれど、宇田さんが絶対にそれを許さなかった。
三人で1台のタクシーに乗り込んで発進する。
「すいません、宇田さん。私だけ逆方向なのにいつも送ってもらっちゃって」
あの居酒屋からは、優子の家が一番近いけれど、宇田さんや私の帰る方向とは逆にある。
けれど、いつも宇田さんはきちんと優子のマンションの前まで送り届けてくれる。
「いや、謝らないでいいよ。俺が安心したくて勝手にやってるだけだし」
「あぁ……はい」
和久井さんは同じ会社の人で、宇田さんの後輩にあたる人だ。
悪い印象なんてひとつもないから、なすがままに連絡先を教えてしまった。
宇田さんの見ている目の前で……
飲み会がお開きになって外に出ると、宇田さんがタクシーを呼び止めてくれた。
「俺は女の子たちを送っていくから、お前らは適当に帰れ」
和久井さんと佐藤さんにぶっきらぼうにそう伝え、宇田さんは私と優子をタクシーの車内へ誘導する。
佐藤さんが優子を送っていく、と言ってる声が聞こえたけれど、宇田さんが絶対にそれを許さなかった。
三人で1台のタクシーに乗り込んで発進する。
「すいません、宇田さん。私だけ逆方向なのにいつも送ってもらっちゃって」
あの居酒屋からは、優子の家が一番近いけれど、宇田さんや私の帰る方向とは逆にある。
けれど、いつも宇田さんはきちんと優子のマンションの前まで送り届けてくれる。
「いや、謝らないでいいよ。俺が安心したくて勝手にやってるだけだし」