大好きなんです。
誰かに呼ばれた気がするんだけど……
知佳じゃないし、気のせいかな…?
「…莉乃。」
振り返ると知樹先輩がいた。
「と、知樹先輩!?」
「やっぱり莉乃だった!来ちゃったよ!」
知樹先輩が笑顔で言う。
「ありがとうございます!」
「俺もいるよー!」
「琉斗先輩!」
「琉斗くん、俺の莉乃!」
「俺のって……。」
「あ、えっと…こちらへどうぞ!」
よく分からない雰囲気だったのでとりあえず二人を席に案内した。
「お決まりになったら声かけてください。」
「じゃあ…莉乃で。」
笑顔で言う知樹先輩。
「えっと……」
「知樹!莉乃ちゃん困ってるって!」
「ああ、ごめんごめん!
俺はチョコレートケーキで!」
「えっと、俺はチーズケーキにするよ。」
「かしこましました!」
奥に戻ると知佳がまたニヤニヤしてて…。