大好きなんです。
知佳に引っ張られて教室を出た。
「ちょっと、知佳!」
「なーに?」
知佳がニヤニヤしている。
「お礼ならなんか奢ってね!」
教室を出てからテンション高い知佳。
そのままあたしたちの教室に戻りカフェの準備をした。
1グループと交代をしてからもお客さんは相変わらず。
「桃瀬さん、向こうお願い。」
「はーい!」
あれ、真那斗くん執事だっけ?
確か、バスケ部のユニフォームだったはずじゃ……
あ、いけない!
考えている暇もなくどんどんお客さんは増えていく。
接客をしていくうちに時間が過ぎて行く。
「おい、莉乃。」
「は、はい…って風汰先輩!?」
よく見たら遥斗もいる……
なんで風汰先輩と遥斗がここに……
「あいつ、いるか?」
あいつ?知佳のことかな…?
「ちょっと待っててください!」
風汰先輩に告げてから奥にいった知佳に声をかけた。
知佳は驚きながら風汰先輩のところへ行った。
こうやって見てると知佳すごい幸せそう…。
「りーの?」