+悪魔の咎め+






「……分からない。」


彼は顔を下げた。



「俺には、何も、分からない。」


「…何も?」


「ああ…分からない。」



───何も、分からない。

そんなの…私もだよっ、何も…分からない。





「私っ…何かしたのかな、」


「……。」


「普通に…過ごしたかった…、」



18歳の誕生日

お母さんと少し小さなケーキにろうそくを飾って、お父さんからの電話を待って、



───おめでとう。



それがただ、聞きたかった。

そう、過ごしたかった。




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