こっち向けよ





「何があったと思ったんだよ…」



俺はその辺の下半身脳みそじゃねぇよ。



伸びをして心を落ち着ける。



「いやぁ…部屋が使えない状態になっててここで寝る羽目になったのかと思ってさ。昨日はもの凄い雨だったじゃない。」




なんだ、そういうことか。



悪いことしたことないのに、俺は信用されてないのかと軽くショック受けたじゃん。



「家に問題ないよ。てか、おかえり。」



「あぁ、ただいま。」



忘れるほど驚いたようで、俺が挨拶をするとハッとして返した。



お互い落ち着くようにため息をついていると、



「あれ?あいさん、おかえりなさい…ふあぁ~」



欠伸交じりに目を覚ました舞が、母さんに声をかけた。



「ただいま~、舞ちゃん。ごめんね、起こしちゃったわね…」


柔らかく舞に微笑むと、なぜかそのまま俺を見る。







< 116 / 226 >

この作品をシェア

pagetop