こっち向けよ
「で、舞はこんな朝早くから愁君と一緒でどうしたの?」
ママ、酔っ払ったおやじみたいにニヤニヤしてると綺麗なお顔が台無しだよ…
「別に何もないよ。昨日愁の家に行って帰る頃にはすごい雨だったから泊まっただけ。」
抱き締められたり、寝ているときにキスされたりしたなんて言う訳ないじゃない。
「舞?嘘はもっと上手くつきなさい。顔に“何かありました”って書いてあるわよ~?」
ほっぺをツンツンされる。
これでも表情とか声色とか自然になるように気をつけたんだけど…
「衣織~話がそれてるからな~」
パパ、ナイスツッコミ!!
「そうそう、新学期から私のクラスに転入してきた人がいるんだけど、その人、私の婚約者だったの!」
愁とのことを他人に話すと感動が薄れちゃうから、ここは時任くんの話にさせてもらおう。