こっち向けよ
「ぇえ!!」
パパとママ2人揃って仲良く驚いている。
「うん。私は知らなかったんだけど、呼び出されてそう言われたの。で、付き合いましょうって話になって、私もそうですねって言ったの。」
「どうして教えてくれなかったの?」
黒い笑みを湛えたママの視線が突き刺さる。
「舞の顔を知っているはずがないだろ…?詐欺じゃないのか?」
こっちも黒い笑みで、しかもどこか殺気を含んだパパのオーラは、ここに時任くんが居れば遅咲きの桜と共に彼は散る羽目になっていたと思う。
淡々と話す私とは対照的に、負の感情が沸き上がってきているように見える2人。
早朝の肌寒い空気は、氷つくような肌に突き刺さる極寒の空気になりつつある。
でも、どうせいつか話さなきゃいけないことだしね…
その怖い感情は私に向けられてないし、頑張ろう。
全部終わらせて、堂々と愁の胸に飛び込むんだから!