こっち向けよ
「あの時…?」
「舞?」
当然あの時の話をしていないパパとママは傾げて私を見ている。
「後で説明する」という念を視線で送り、お祖父様に向き直った。
そして音を立てずに膝を床に着き、足を折り畳むように腰を下ろし、手を付いて深々と頭を下げた。
「その節は、大変、申し訳御座いませんでした。」
過去の過ちを弁解するなど出来ない。
謝るしか、無力な私には術がなかった。
「ハッ、なにを今更。まさか、覚悟しているのだろうな?あの時の過ちを認めたのならば、しかと、己のすべきことを成すのだろう?」
俯いた私はギリリと唇を噛んで、お祖父様の言葉の矢をこの身に受けた。