手をつなごう
いつもの店。
でも、隣には友達の元カレ・・・
縁から、ちゃんと話を聞いてる訳じゃないから、少し後ろめたく思う。
「縁から聞いたんだろ?」
圭一が、参ったなぁと申し訳なさそうに聞いた。
「うん・・・何で・・・・?」
「縁から、何て聞いてる?」
「ちゃんとは聞いてないよ。メールのみの報告だったし・・・話してはいない・・・」
喉の奥が渇いて仕方がない。
必死に吐き出す言葉は、乾いた空気の中に沈んでいく。
圭一からの言葉を待つ。