手をつなごう
どうしたい・・・?
分からない・・・
沈黙が続く。
「椿?もう、お前の中に答えが出てるんじゃないか?だから、俺を呼んだんじゃないの?」
沈黙を破ったのは、圭一だった。
「お前は、ハルよりも縁よりも大切な奴がいるんじゃないのか?でも今は、自分でも一時の気持ちじゃないかって、不安なんだろう?この招待状を見て、気持ちが揺れたから・・・」
椿の胸が、圭一の言葉でざわつく。
「今の気持ちに素直になれよ。」
顔が熱くなる。心臓は、大きく鼓動を繰り返し、胸を締め付ける。
「お前にとって、大切で離したくないのは・・・?」