朱雨に鉛
金属と鉛が触れあう音。
それと同時に響く無機質な音。
「がッ……」
「僕ちゃーんはあっ、威勢がいいだけのぐずぐず弱虫は嫌いなのよおうっ!」
みしり、骨の軋む音。
それは雨久の履いているローラーシューズがキールの肋に入ったもので。
骨が内蔵に刺さり、ぐじゅりと血管についた血の塊がぼろぼろと崩れ、さながらボールのように跳ねて暴れる肉片は。
喉から込み上げ、口から多量の赤色を流し落とす。
雨と共に濡れる地面は黒と赤。
もしかすると、雨久の血は黒色なのか。
互い互いの血が地を汚し、世界という狭い視野を塗り替える。
ああ、まったくもって…